カッピングについて
カッピングは、「吸玉(すいだま)」とも呼ばれるトリートメント。
背中や腹部などに真空状態にしたカップを吸着させることにより
毛細血管内に滞っていたドロドロとした血(於血)が皮膚の表面に浮上。
この“於血”を体外に排出させ、血の巡りをよくすることで
肩こりや腰痛、むくみ、冷えなどを改善させていきます。
古くは動物のツノや竹がカッピングに用いられていましたが
最近はガラスやプラスチックのカップが多く使用されています。
カッピング効果
カッピングの吸引による刺激は、押すよりも引く力が強く、施術後も心地よく感じられます。
他の多くの治療法が体の外側から内側に向かって刺激を加えるのに対し
カッピングは体の表面から外に向かって皮膚や筋肉を吸い上げていくのが特徴。
施術後にだるくなったら、血行促進の効果が表れている状態だといいます。
施術は、手動式のポンプを使用してカップ内の気圧を下げ
真空に近い状態にすることで皮膚が引っ張られ、皮膚の毛細血管内に滞っていた
血液や老廃物が代謝のよい皮膚の表面にまで引き上げられます。
血行を促進することで、肩こりや腰痛をはじめとした筋肉のこりや
痛みの症状を緩和させていきます。
また、老廃物を排出して代謝を促すことから、冷えやむくみ等の改善にもおすすめ。
体の深部にまでアプローチするため、表面的な症状の改善だけでなく慢性的な疲れ、自律神経の調整、
ホルモンの分泌等さまざまな効果が期待できます。
特に背中や腹部等、血液やリンパの流れが滞っている箇所に施術を行うのが有効ですが
手術後や循環器系に異常のある人、目・喉・陰部等は避けましょう。
施術後の色素反応
カップを吸着させた箇所は皮膚の付近まで血液が吸い寄せられるため
サラサラと血液が流れているところは赤くなり数日で色は消えますが
コレステロールや老廃物が溜まっていて血液がゆっくり流れている箇所は
痕が赤黒くなり、消えるまで1~2週間かかることがあります。
色が濃いほど体に不調があると判断することができます。
場所によって色の違いが表れるので
体の調子が悪い箇所を特定でき
目に見えて健康の度合いを測ることができるのもポイント。
特に色の反応がない場合、脂肪が厚すぎるか、
血行が悪すぎることが原因と考えられます。カッピングを行う際は、肌の露出には気をつけましょう。
カッピングを何度か継続していくことで、
濃い色をしていた箇所もだんだん薄い色へと変わっていき
痕が残る日数も短くなっていくといわれています。
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